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著者プロフィール

山竹 伸二(やまたけ しんじ)
昭和40年(1965年)、広島県生まれ。
学術系出版社の編集者を経て、現在、心理学・哲学の分野で著述家・評論家として活動中。専門は現象学、実存論、精神分析など。二十年以上前から、現代社会における心の病と、心理療法・カウンセリングの共通原理について、現象学的な視点から捉え直す作業を続けている。近年は、看護や保育、介護などのケアの領域における哲学的原理を考察し、子育て論、承認論、共感論など、多方面で執筆、講演を続けている。

1998年、哲学論文「自由と主体性を求めて」によって、第14回暁烏敏賞を受賞。2006年、処女作となる『「本当の自分」の現象学』(NHKブックス)を出版。2008年に竹田青嗣氏との共著『フロイト思想を読む』(NHKブックス)、2011年に『認められたい」の正体』(講談社現代新書)、『本当にわかる哲学』(日本実業出版)、2012年に『不安時代を生きる哲学』(朝日新聞出版)を出版(2015年に中国語版が翻訳出版)。2014年に『子育ての哲学』(ちくま新書)を出版。2016年に『ヒトのココロがわかるフロイトの話』(日本文芸社)を監修。2016年に『心理療法という謎』(河出ブックス)を出版。2018年に『こころの病に挑んだ知の巨人 - 森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫』(ちくま新書)、2021年に『ひとはなぜ「認められたい」のか』(ちくま新書)、2022年に『共感の正体』(河出書房)を出版。2023年には『心理療法の精神史』(創元社)を出版し、現在、無意識論、保育論などの執筆もしている。

分担執筆として、「心理療法に共通原理はあるのか」(『持続可能な社会をどう構想するか』(北大路書房))、「質的研究における現象学の可能性」(『人間科学にとってエヴィデンスとは何か』(新曜社))、「本質論から見た人間心理 - 心理学と現象学」(『現象学とは何か』(河出書房))。
また、『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎)、『知識ゼロからのニーチェ入門』(幻冬舎)、『哲学がわかる本』(学研)、『哲学書で読む最強の哲学入門』、『高校生のための哲学・思想入門』などの入門書においても分担執筆している。

他に、雑誌『飢餓陣営37号』に「認められたい欲求からみた現代の若者のこころ」(大正大学における講演と精神科医・小林隆児氏との対談)、『飢餓陣営39号』に「『甘えとアタッチメント』書評」、『飢餓陣営40号』に「『発達障害と感覚・知覚の世界』書評」を掲載。『そだちの科学27』に「子育て環境の変化をどうみるか 子育ての現象学」、『そだちの科学28』に「子育てに困ったとき 学齢期」を掲載。また、雑誌『生活経済政策』(生活経済政策研究所)に「「自由の主体」と民主主義」を、『心と社会』(日本精神衛生会)に「承認不安の時代における精神分析」を寄稿。他に、『保育ナビ 2018年10月号』(フレーベル館)に、久保健太氏(関東学院大学講師)との対談「3つの主体と対話」が掲載されています。

同志社大学赤ちゃん学研究センター嘱託研究員。2022年度より桜美林大学非常勤講師として「哲学入門」「哲学対話」などの講義をしている。また、朝日カルチャーセンター横浜にて、哲学・心理学の講座を担当。同志社大学における教養講座「赤ちゃん学」のオムニバス講義のゲスト講師。複数の企業において哲学の講義をしている(スコラコンサルト、武田薬品工業など)。また、大学や小学校、企業など、各種団体の主催するシンポジウムなどで講演も随時行っている。